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~イ・ミンホに会いたくて~韓国俳優イ・ミンホさんを応援しています。彼の作品を日本語に翻訳しながら韓国語を勉強中です。

本の紹介「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」 太田直子 著

 
 

 

私の目から鱗が落ちた太田さんの言葉
「映画翻訳者は、言うなれば『言葉の詐欺師』」

SBS


こんにちは。
今、衛星劇場で、イ・ミンホ主演の「青い海の伝説」が日本語字幕で初放送されています。
11月の韓国放送をリアタイ(リアルタイム視聴)してから、これをご覧の皆さん、
「あれ?こんなセリフあったかな?」
という場面はありませんか?


今日は字幕をつけるということが、プロでも悩み多き作業だということが伝わってきた本の紹介をしたいと思います。

SBS


私がミノの動画に字幕をつけようと思ったのは
ただただ「ミノが何を言ってるのか知りたい」という気持ちから。
字幕がないと、ほぼ何を言ってるのかわかりません。

公式に日本語字幕が付くまで、待っていられない。
今すぐ知りたい。
ハングルの勉強を真面目にやらねば!と毎回反省。

でもそれじゃ間に合わないので、英語字幕と中国字幕のついた動画を視聴し、韓国のメデイア記事も読み、ハングルと照らし合わせて、字幕らしきものをつけています。

なかなか聞き取れない言葉に翻弄されつつ、なんとか仕上げても議事脱字にきりきり舞いし、「あの言い回しでよかったかな…あれは、解釈が違ってるかも…」と悩むこともしばしば。

字幕つけの難しさに日々唸っていてこの本に出会いました。


「映画翻訳者は、言うなれば『言葉の詐欺師』。
もちろん、お客様を幸せにするのが目的の『善なる詐欺師』~と、本文は続きます。

その中身を少しだけ引用すると

映画の字幕翻訳は、本などの普通の翻訳とは根本的に違う。
俳優が喋っている時間内しか翻訳文を画面に出せないので、せりふの内容をコンパクトにまとめる必要があるのだ。
そうしないと読み終わる前に画面から文字が消えてしまい、観客はストーリーを把握できなくなってしまうう。
いうなれば字幕は、「要約翻訳」なのである。

 

どの程度、要約するのか。
それは時間によって決まる。
1秒のせりふなら翻訳文は4文字以内、
2秒のせりふなら翻訳は8文字以内、
3秒なら12文字以内…、
つまり「1秒=4文字」を原則として、ひとつひとつのせりふに「要約翻訳」をつけていく



と、この後も一人称をどのようにするか、
2人がいっぺんに喋ってたらどうするのか、
ふりがなはうつべきか、
最近の言葉遣いや日本語のあれこれ、
絶対使えない禁止ワードにまつわる、放送局との葛藤など etc etc …とにかくたくさん楽しいお話が続きます。


映画の字幕つけについてお話しされているのですが、ドラマの字幕についてもほぼ当てはまるのではないでしょうか?

翻訳や語学学習に興味のある方、中身が気になった方はぜひ、読んでみてください。


「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ」
 著者:太田直子/光文書新書



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